過重労働解消キャンペーンの実施について
2025年11月5日
厚生労働省では、過労死等防止対策推進法および「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(令和6年8月2日閣議決定)に基づき、過労死等防止の取組を進めています。
一方で、週60時間以上働く雇用者は依然として約8%を占め、過労死等の労災認定件数も増加傾向にあります。特に精神障害に関する事案の約2割では、時間外労働が月80時間を超えており、長時間労働の是正と健康確保の取組が引き続き重要です。
このため厚生労働省では、「過労死等防止啓発月間」の一環として、令和7年11月1日(土)から11月30日(日)までの1か月間、「過重労働解消キャンペーン」を実施します。期間中、労使の主体的な取組支援や重点監督、相談窓口の設置、セミナー開催などを通じて、過重労働の防止に向けた取組を集中的に進めます。
主な取組内容
① 労使の主体的な取組促進
厚生労働大臣から使用者団体や労働組合に対し、長時間労働削減に向けた協力を要請します。また、自社の働き方改革が取引先中小事業者への「しわ寄せ」とならないよう、傘下団体・企業等への周知・啓発も行います。
② ベストプラクティス企業の紹介
都道府県労働局長が、長時間労働削減に積極的に取り組む企業を訪問し、その取組事例を収集・紹介します。優良事例は各地のホームページ等で広く発信します。
③ 重点監督の実施
長時間労働や離職率が高いとされる事業場を対象に、労働基準監督署が重点的な監督を実施します。
時間外労働の適正化、未払い残業の是正、健康確保措置などを確認し、重大・悪質な法違反が認められた場合は送検・公表します。
④ 相談ダイヤルの設置
過重労働相談受付集中期間:令和7年11月1日(土)~7日(金)
期間中、都道府県労働局および労働基準監督署で労働相談を受け付けるほか、電話による特別相談を実施します。
過重労働解消相談ダイヤル:0120-794-713(9:00~17:00)
※労働基準監督官が対応します。
労働条件相談ほっとライン:0120-811-610(9:00~21:00)
※専門相談員が対応します。
⑤ 周知・啓発活動
パンフレットやホームページを活用し、キャンペーンの取組を広く周知します。
⑥ セミナーの開催
企業における自主的な過重労働防止対策を推進するため、10月~1月に「過重労働解消のためのセミナー」を開催します。
会場・オンラインともに無料で参加可能です。
詳細はこちら → https://shuugyou-seminar.mhlw.go.jp/kajyu-kaishou/
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