森義久全国連会長 年頭挨拶(R5.1.1) | 全国商工会連合会
森義久全国連会長 年頭挨拶(R5.1.1)

2023年1月4日

 新年明けましておめでとうございます。令和五年の新春を迎えるにあたり、謹んでお慶び申し上げます。

 旧年は、長期化するコロナ禍の影響に加え、ウクライナ問題や急激な円安、更にはエネルギー・原材料価格の高騰など、地域の中小企業・小規模事業者にとって厳しい状況が続きました。

 新型コロナウイルスの影響はまだ続いておりますが、我が国経済の先行きの見通しが不透明な中、全国の中小企業・小規模事業者の皆様は、不安を抱えながらも、懸命に事業活動の継続に取り組んでおられることと存じます。

 こうした中、昨年十一月に開催した第六十二回商工会全国大会では、全国各地から約二、四〇〇名の商工会関係の皆様にご参集いただき、岸田内閣総理大臣をはじめ数多くのご来賓のもと、「中小企業・小規模事業者の支援に重点を置いた大型経済対策の早期実施」や「地域を支える小規模事業者に対する支援策の大幅拡充」など、六項目について満場一致で決議しました。

 この度の決議項目を実現し、この未曽有の危機を乗り越えるためにも、今後も中小企業・小規模事業者の声を国等に届け、商工会組織を挙げて、きめ細やかな伴走型の支援に全力を注いでまいります。

 全国の小規模事業者が減少しているなか、昨年度は五千を超える商工会員が増加しました。一昨年度に引き続き二年続けての会員増となりました。これも偏に、二年以上続くコロナ禍の中で、商工会の役職員の皆様が一丸となって地域の事業者を支え続けてこられた、その活動に対する大きな期待のあらわれであると感じております。

 新たな年も、インボイス制度の導入、デジタル社会や脱炭素化社会への転換、円安によるインバウンド需要への対応、事業承継の加速化など、多くの課題がありますが、インボイス制度に係る支援措置については引き続き注視をしつつ、会員の皆様の実状に応じたきめ細かな支援を実行する体制を構築し、事業を推進していく所存であります。

 ポストコロナ時代において、地域に根差した唯一の経済団体として、「会員あっての商工会」であることを改めて認識したうえで、私も全国商工会連合会会長としての責務を果たすべく邁進いたしますので、引き続き皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 終わりに、全国の商工会員の皆様並びに関係各位にとりまして、本年が大きく飛躍する年となり、明るい一年となりますよう心よりご祈念申し上げます。

令和五年 元旦
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