| ―五十集(いさば)― |
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この言葉を読める人がどれだけいるだろうか。鮮魚販売からお惣菜、仕出し弁当、会席料理に至るまで、魚の専門店として十四代続く「魚万」のご主人に話を聞いてみた。まず最初に驚いたのが、十四代という数字だ。単純に考えても300年近くは続いているのではあるまいか あまりにピンと来なかったので、どんな時代だったんですか?とご主人に聞いてみた。すると「浜から手漕ぎ舟で大島まで行って漁をしていた時代だよ」と。なるほど、納得だ。「うちは昔、五十集だったんですよ」とご主人はいう。五十集(いさば)とは、元々は広く海産物全般を指す意味もあるらしいのだが、主には魚の仲買人のことを指すのだという。魚の仲買人から魚屋を得て、現在の形へと時代と共に業態は変われど、300年もの間魚一筋で商売をしている老舗のご主人の魚へのこだわりは特別だった。 |
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| こだわりの魚を身近に |
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| 「うちはサバみたいな定番商品でも旬が外れてる魚は置かないんですよ」と。何でも昔からのお得意さんがいる手前、中途半端なものはとても置けないという事だった。話だけ聞いているとすごく敷居が高いようにも感じるが、店内を見渡すと、地元で獲れたアジや、鰹のとびきり新鮮な刺身盛、ブリ大根からメバルの煮付といった多種多様のお惣菜が手頃な値段で陳列されている。なるほど、家でご飯さえ炊いていればかなり贅沢な食事が出来そうだ。魚万の「魚」や、昔から続くこだわりの味を求めて、市内はもちろん、市外からも仕出しの注文やお惣菜を買いに来るお客さんも多いのだという。恥ずかしい話、筆者も地元の人間だが、こんな由緒ある魚の専門店がすぐ目の前にあるとはこの取材まで知らなかった。まさに「目からウロコ」である |
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